魔王では、人間の二面性を鋭く表していて、主人公の弁護士も刑事にもそれは反映されています。
主人公の一人であり、魔王である弁護士は弱者に対しては天使のようにふるまい、やさしくいたわります。
ところが魔王になった瞬間から、非情なまでに残酷な殺人者となり、復讐を遂げていきます。
そしてもう一人の魔王の主人公である刑事は、熱い正義感を持ち、事件に真摯に立ち向かう勇敢さがあります。
しかし魔王の劇中でも自分が過去に犯した罪から、逃れられず、ナイフを見ると強く反応し、動揺してしまうのです。
魔王では、この二面性を深く掘り下げ、なぜ彼は「魔王」になったのか、そしてまた彼はなぜ「刑事」になったのかを明かしていきます。
そして魔王の二人の主人公二人には相反する面と同じくする感情があり、ともすればあやういバランスで生きていることを示唆しているようです。
二面性に対して魔王は自覚的であり、魔王としての行動意義になっていますが、刑事は自分の二面性には非常に無自覚です。
だからこそ、刑事は魔王の作りだした迷宮をさまよい、殺人事件の謎に翻弄されてしまうのです。
魔王は韓国版でも日本版でも、主人公二人の心の闇と二面性について、深く掘り下げていくようです。
またそうしなくては、魔王というドラマは二人の主人公を生かしきれなかったかもしれません。
一方の魔王の主人公も、殺人事件の加害者でありまなら、正当防衛を認められ、現在は贖罪のため刑事になった主人公もそれだけではないでしょう。